【弾丸旅行】高野山0泊1日日帰り旅行レビュー(東京発着日帰)

今回は令和4年8月に実施した「高野山日帰り旅行」のレビューを行います。

  東京圏からの弾丸旅行だけではなく、高野山観光後、夕方以降の大阪観光に時間を取りたい人にもおすすめの旅程です。

この記事で分かること
  • 東京圏からの日帰り高野山旅行の具体的な旅程
  • このスケジュールで回った高野山の見どころ

高野山と言えば名僧空海が開祖の真言宗総本山金剛峯寺がある山です。

和歌山県伊都郡高野町に属し、アクセスも決して良好とは言えない場所になります。

あまさわはこの強大なパワースポットにいつか行って見たいと思っていましたが、仕事の都合で長期の休みが取れず悶々としていました。


そこに、急に降って湧いたたった1日の休暇。


この休暇を有効に活用すべく一念発起し、即席で旅程を作り上げ、「高野山日帰り旅行」を実施することにいたしました。

計画から実施まで

まず旅程を計画するにあたり、高野山にたどり着くためには以下の利用が必要なことを確認しました。

そして、特急こうや(公式ホームページ)の利用で、さらに所要時間が短縮できることを確認しました。


これらを踏まえ、あまさわの地元の東京圏からどのようにルートを構築すればよいかを考えました。

新幹線はちょっと厳しい

まず、東京駅からの新幹線利用を考えました。


しかし、始発列車の「のぞみ1号」(東京駅6時発)に乗車しても、難波発こうや1号(南海難波駅8時42分発)には間に合わず、乗車できません。


こうなると、もはや手段は一つしかありません。

飛行機なら間に合う!

では、飛行機ならどうでしょう。


幸いあまさわの地元から羽田空港までのアクセスは1時間程度なので、在来線の始発等を利用すれば羽田空港に6時までには到着できそうです。


さらに調べると、ANA985便が羽田6時25分発大坂伊丹7時30分着で運行していることが分かりました。


そして、大阪(伊丹)空港からリムジンバスが出ており(7時45分発)、これに乗ることができれば、南海難波駅に8時42分までに到着できそうなことも分かりました。


これらを踏まえて計画及び実施した旅程は以下のとおりです。

日帰り高野山(平日)の旅程(東京圏から)

時刻旅程備考
6時25分羽田空港発ANA985便
7時30分大阪(伊丹)空港着ANA985便
7時45分大阪(伊丹)空港発空港リムジンバス
8時30分南海難波駅前着空港リムジンバス
8時42分南海難波駅発特急こうや1号
10時01分極楽橋着発特急→ケーブルカー乗換
10時09分高野山駅着ケーブルカー
10時12分高野山駅(バス停)発南海りんかんバス
10時33分奥の院口(バス停)着南海りんかんバス
11時05分奥の院弘法大師御廟着徒歩
11時10分奥の院発徒歩
11時27分奥の院前(バス停)着徒歩
11時30分奥の院前(バス停)発南海りんかんバス(臨時)
11時40分千手院橋(東)(バス停)着南海りんかんバス(臨時)
11時43分丸万(昼食)入店
12時02分丸万(昼食)出店
12時05分高野山金剛峯寺着徒歩
12時19分高野山金剛峯寺発徒歩
12時25分壇上伽藍着徒歩
12時33分壇上伽藍発徒歩
12時44分大師教会着(写経)徒歩
13時30分大師教会発(写経)徒歩
13時34分千手院橋(東)(バス停)着徒歩
13時36分千手院橋(東)(バス停)発南海りんかんバス
13時45分高野山駅(バス停)着南海りんかんバス
13時57分高野山駅発ケーブルカー発
14時09分極楽橋発南海高野線
15時06分橋本発南海高野線
15時55分難波着南海高野線
以下略

  帰りの難波着後は新幹線又は飛行機(伊丹・関空)のどのルートでもその日中に東京駅に到達することができます。ご自分にぴったりのルートを検討してみてください。あまさわは新大阪から新幹線で帰宅しました。

実際にこなしてみると、非常にせわしない旅程となりました。


特に、高野山についてからは休む間が一切ありません(笑)


それぞれの名所旧跡を鑑賞するというよりは、単に「見て、少し体感して、写真を撮る」といった旅程になってしまいました。


ですが、上記の旅程は決行できたゆえに、他の人でも再現性はあると思います。


何にせよ、「実際に高野山に行き有名どころを見て回れた」という達成感はものすごいです。


体力的にはややきつい部分もありますが、あまさわはこの旅程ですら行って本当に良かったと思っています。


では、旅程詳細についてお伝えします。

旅程詳細

羽田空港から大阪(伊丹)空港

この弾丸旅行のスタートは羽田空港です。


まだ眠い状況で羽田空港に到着し、ANA985便に搭乗します。


以下に飛行機の座席についてのコラムを記載しています。


興味のある方はお読みください。

理由は以下のとおりです。

  • ものすごく早く降機できる
  • 景色が見られる
  • 前の座席がある

787の場合は、搭乗時及び降機時にはボーディングブリッジ(搭乗連絡路)が2か所つきます。そのうちの一つが10列目の目の前左側の出口につながるため、10列目の座席は出口が非常に近くなります。ですが、10列目は非常口座席のため被災時の脱出時援助の協力の必要があります。また、前の座席が無いため、手荷物を座席の下に収納できない上に、テーブルがありません。そして、14列目になると翼のせいで景色が見えません。よって、11列目から13列目の左側をおすすめします。
※機体や便によって配席が違う場合があるため必ず搭乗予定の機体をご確認の上、座席をご予約下さい。

無事に羽田空港を定刻通りに離陸しました。

何回飛行機に乗っても雲の上はきれいです。

ロールスロイスのエンジンのマークと風景を合わせてパシャリ。


しばらくすると大阪城が見えてきました。

あまさわはあまり左側の座席に座った経験が無かったので、大阪城が見える眺めが新鮮で興奮しました。

大阪城が見えてから数分後、無事、大阪伊丹空港に着陸しました。

到着は7時27分と定刻よりやや早めでした。


いい感じですね。

大坂(伊丹)空港から南海難波駅

伊丹空港の10番バス乗り場から南海難波駅行きのリムジンバスが出ています。

  このバスは交通系ICカードが利用できます。ICカードが使えると、事前の切符購入に時間を取られなくて済むので非常に助かります。

  7時45分発のリムジンバスは南海難波駅直行です。これで一気に南海難波駅に向かいます。

約45分後、南海難波駅バス停に到着しました。

こちらで降りてから、南海難波駅まで徒歩で向かいます。


ルートは以下のとおりです。

  このバス停から南海難波駅まではすぐですが、案内標識が見当たらないため、時間がないと一瞬あせります。降りてすぐの「難波西口」交差点を渡り上記のルートで進むと南海難波駅構内に到着します。

3番乗り場に特急こうやが停車中です。


ここまでは何とか予定通りに進んでいます。

南海難波駅から高野山駅

特急こうやの車体はレトロな色使いで、独特の雰囲気があります。


特急券はチケットレスサービスで購入できるので、そちらの利用がおすすめです。


あまさわも事前にチケットレスサービスで特急券を購入して乗車しました。

外部リンク

南海・特急チケットレスサービス(南海電鉄公式ホームページ)
※会員登録が不要なので特急券を即購入できます。

乗車券は高野山駅(ケーブルカー到着駅)まで交通系ICカードが利用できるので、事前にチャージを済ませておくとよいでしょう。

  その先の高野山内のバス(南海りんかんバス)でもICカードが利用できるので多めにチャージしてもいいかもしれません。

難波駅からの乗客の数はあまり多くないようでした。


では、乗車します。

座席の雰囲気は以下のとおりです。

南海難波駅を出発しました。

約1時間20分で極楽橋駅に到着します。

  極楽橋には「現世と来世をつなぐ橋」という意味があるようです。駅のすぐそばに赤い橋が極楽橋です。

ここからケーブルカーに乗車します。

平日でしたが駅はかなり混んでいました。

極楽橋駅の様子です。

ケーブルカーが到着しました。


この位置からだと座席に座れませんでした。


約5分の乗車ののち、高野山駅に到着しました。

高野山駅から奥の院

高野山駅からはバスで移動します。


利用したのは2番乗り場発の奥の院方面行のバスです。


ケーブルカー下車後係員が3人ほどいたので、不安であれば行き先を告げて、自身が乗るべきバスを確認してもいいと思います。

バス路線図について

インターネット等で様々な路線図が出ていますが、最終的にこれが一番見やすいと感じたので掲載します。高野山駅改札を出た後バス乗り場近くにおかれている南海りんかんバスのパンフレットに掲載されている路線図です。

今回は①高野山駅前から⑪奥の院口まで乗車しました。

10時33分に奥の院口のバス停に到着しました。

奥の院の参道入り口です。


こちらから御廟まで約2キロの参道が続きます。

両側に大規模な墓地が並ぶ独特の参道です。


墓地の中の参道と言ってもいいかもしれません。


高野山の墓地は歴史上の著名人や武将のお墓が多いことでも有名です。


参道沿いまたは近くにある墓所を一部ご紹介します。

歴史上の著名人や武将の墓所
武田信玄・勝頼墓所
明智光秀の墓所
法然の墓所
初代市川團十郎墓所

豊臣家の墓所は大きなエリアとして、参道の高台に設けられています。

参道進行方向左手のやや奥まった場所にありますのでご注意ください。

織田信長墓所

信長の墓所も参道左手のやや高台にあります。参道沿いではありませんのでご注意ください。

崇源院(江)墓所

このまま、参道を直進し、弘法大師御廟まで向かいました。


弘法大師御廟エリアは今も空海が修行を続けている聖域とされているため、撮影は一切禁止です。

撮影禁止の御廟エリアについてまとめると以下のとおりです。

  • 御守や護摩木等を販売
  • 御廟を右周りに周回できる
  • 土足で参拝可能
  • 更に奥に経堂(空海が今もお経をあげている)がある

経堂にお線香やローソクを上げることもできます。


御廟の参拝後は厄除大師などを見て回り、奥の院前バス停を目指して歩きました。


弘法大師御廟エリアから奥の院前バス停までは早歩きで約20分かかりました。

  奥の院前方面に向かう参道は木陰が無いため非常に暑いです。

この時、時刻表にはありませんでしたがちょうど臨時の高野山駅方面のバスが奥の院前バス停に到着していたので、運よく乗車することが出来ました。


ここから10分程バスに乗車し飲食店が集まる千手院橋(東)で下車し、ランチにすることにしました。

丸万(昼食)

こちらが丸万さんです。

千手院橋(東)から金剛峯寺方面に徒歩1分程度で到着します。


店内の様子です。

テーブル席とカウンター席がありました。


テーブル席はかなりの数あります。

  入店は12時前でしたが、退店時(12時すぎ)にはどんどんお客さんが押し寄せ、レジも注文も大混雑でした。丸万で昼食を食べるなら、絶対に11時台には入店することをおすすめします。

メニューは以下のとおりです。

幅広いメニューをそろえていて、家族連れでも使いやすいお店だと思います。


高野山でもカレーやそば、スパゲッティ等が食べられるのは嬉しいですね。


あまさわは高野山らしく精進定食とサーモンの握りをいただきました。

精進定食は比較的さっぱりとした味わいです。


がっつり食べたい人はカレーやスパゲッティを頼むことをおすすめします。


サーモンの握りは肉厚でとても美味しくいただきました。


昼食をいただいた後は、いよいよメインの目的地の金剛峯寺(壇上伽藍方面)に向かいます。

高野山金剛峯寺拝観

丸万から金剛峯寺までは目と鼻の先です。

2分ほど歩くと金剛峯寺に到着します。

では入って行きます。

正面の門は「正門(せいもん)」です。


大きく迫力があります。

では、中を拝観します。

高野杉の大きな切り株です。

「金剛峯寺」の書体も力強く勢いがあります。

こちらは、内側から正門を見た構図です。

長い通路の先にには、きれいな庭園がありました。

昔実際に使われていた台所もありました。

下の写真の白い布は、ネズミが倉庫の食物を食ないように布をはる「ねずみ返し」と呼ばれる工夫だそうです。

この台所エリアを出ると、拝観口に戻ります。


これで一周という感じです。

再び大玄関です。


何度見ても迫力がありますね。


金剛峯寺を後にし、壇上伽藍方面へ向かいます。

  金剛峯寺は建物内のふすま絵が美しいのですが撮影禁止のため、こちらではご紹介できませんでした。ぜひ実際にご覧ください。

壇上伽藍エリア散策

金剛峯寺から壇上伽藍までは徒歩5分ほどです。

金剛峯寺の参道を右手に進むとすぐに上の写真の道が見えてきます。


右側に「大伽藍」と記載されているのですぐわかると思います。

この日は天気も良く、道を歩くだけでとてもきもち良かったです。


限られた時間の旅程なのでどんどん進みます。

壇上伽藍エリアに入りました。


こちらは不動堂です。


そして、下の写真が高野山のシンボルである、根本大塔です。

大塔の内部は撮影禁止ですが、外側は撮影OKです。


青い空に朱色の大塔が良く映えます。

こちらは「金堂」です。


高野山の重要な行事はほとんどこの金堂で行われるほど重要な建物だということです。

こちらは「山王院」です。

こちらが「御社」(みやしろ)です。

そして、「中門」です。

以上壇上伽藍エリアを駆け抜けて拝観しました。

  本当は「六角経蔵」も一回りしたのですが、あまりに早く壇上伽藍エリアを駆け抜けたため、写真を撮るのを失念しました、、、

ここから、写経をするために大師教会に向かいます。

大師教会(写経)

中門から大師教会までは徒歩5分ほどです(グーグルマップの2分では着きません)。

この建物が大師教会です。

こちらに入って玄関で靴を脱いで進むとすぐ写経受付があります。


そちらで写経実修料1,500円を支払います。


2階の写経室へ案内されます。

写経室で写経をする場合は写経時間内(午前8時半から午後3時)であればいつでも受付・実修可能です。9時、11時、13時、15時の回は僧侶の写経指導を受けられますが、写経を終えた後の自由退出が出来ません(僧侶の講話があります)。急いでいる場合は、上記の時間以外の受付時間内に訪問することをおすすめします。また、写経した紙は毎月21日に燃やして奉納されるため、持ち帰ることは出来ません。筆ペンは持ち帰ることが出来ます。

こちらが写経室です。


階段を上がって2階です。

空いている席に着き、受付で貰ったセットの要領を見ながら写経を進めていきます。

こちらが写経を行うと貰える筆ペンです。

心を静めるどころかバスの時間が気になって集中力がかなりそがれてしまいましたが、何とか写経を終えました。

こちらを1階の受付で奉納し、急いでバス乗り場へ向かいます。

千手院橋(東)から高野山駅へ

時間がほとんどありませんでしたが、何とかバスの発車前に千住院橋(東)のバス停に到着しました。


到着の直前にバスが一本高野山駅方面に向かっているのが見えたので、乗れなかったかと思いましたが、時間通りのバスがちゃんと来ました。

一瞬見かけたバスは臨時バスだったようです。


バスに乗車して高野山駅に向かいます。

バスの車窓から鹿を3頭見かけました。

再び高野山駅に戻ってきました。

ここからケーブルカーに乗車します。

帰りのケーブルカーはとても空いています。


座席にも座れて非常に快適でした。

上りの時は見る余裕がありませんでしたが、天井の装飾も綺麗です。

極楽橋駅に到着しました。


ここから南海電車に乗り換えです。

橋本駅行きの電車に揺られて極楽橋駅を後にします。

迫力のある車窓です。


行きは特急利用でしたが、普通列車にゆっくり揺られて帰るのものどかでいいもんですね。


このあと、橋本駅で急行難波駅行きに乗り換え、無事、15時55分に難波駅に到着しました。

弾丸高野山を実施した感想

  • 高野山の魅力を体験できて大満足!
  • かなりせわしないので本当はもっとゆっくり散策したい
  • せわしなくても行かないよりは行った方がいいので行ってよかった!!

端的に言うと、本当に行ってよかったと思います。


本当はたっぷり休みを取って、宿坊に3泊4日くらいして、俗世から離れた密教の世界を思う存分体感したいと思っています。


ですが、それがいつ実行できるのか全く分かりません。


他にも日本と世界で行きたいところ、見たいもの、体験したいアクティビティ等が山ほどあることに加え、平日すべて働いている状況の中で、3泊4日の宿坊体験のために今後時間がとれる保証はどこにもありません


3泊4日の休みを待ち続けて結局休みが取れないまま高野山に行けずに終わるよりは、弾丸でも高野山を体感できて本当に良かったです。


実際に行って見て初めて分かることも多々あると思います。


橋本駅から極楽橋駅からの車窓は神奈川県の箱根湯本駅から強羅駅までの車窓とよく似ていました。


そこから先でケーブルカーを利用するところまでそっくりです。


高野山と言われるエリアがあんなにも広く、多くの寺院が連なっていることは今回初めて知りました。


奥の院の参道や空海御廟の荘厳な雰囲気は実際に行かないと絶対体感できないと思います。


今後も、わずかな時間を工夫して、実際にその土地でしか味わえないものを「体感」できるような旅行の計画と実行を続けていきたいと思っています。


その積み重ねが人生を豊かにしていくものだとも感じています。


長くなりましたが、以上で高野山0泊1日日帰り弾丸旅行のレビューを終わります。


以下は、那智の滝とニセコの雲海テラスの弾丸旅行のレビューです。

「休みがなかなか取れないけどきれいな景色を見て美味しいものを食べたい!」


「若干ハードな旅程でもとにかく体感したい!」


そんな思いのある方は、ぜひご覧ください。


最後までお読みいただきありがとうございました。